「今、着いた。
うん、あ、着いてるん。
じゃあすぐ行くわ」

新大阪駅に着くともう、妹さんは迎えに来てくれていた。

光さんはケータイを閉じてジーンズのポケットに入れた。

「じゃあ、行こうっか」

あたしは頷く。

光さんは松葉杖なので、あたしが荷物を二人分、持つ。

駅から出ると、近くの道路にワンボックスカーが停まっていた。

光さんが窓を叩くと、キーの開く音がした。