「むっちゃん、無理して付き合わんでええからな!」

光さんはあたしの心の中を読み取るかのようにやんわりと拒否する方向へ持っていった。

嫌、とかそういうのではないけれど。

急に言われたら戸惑う。

「妹さんもいる事だし、むっちゃん、行ってきなさい!
今は光くん、不自由な身なんだからね!
普段お世話になっているんだからこういう時にお返ししないと!」



ママの、この言葉であたしの大阪行きは決まった。