病院を出て、あたしは待ち合わせ場所に向かう。

今日はリコと図書館で宿題を済ませよう、という約束だった。



真夏の太陽が容赦なく照りつける。



「お待たせ!」

先に待ち合わせ場所にいたリコに声をかける。

「昨日はお疲れ〜!」

眼鏡の奥の瞳が一層細くなった。

リコはあたしの手を取ると繋いで図書館に向かった。