「むっちゃん、おはよ!」

高校へ入学して10日が経った。

あたしにも悠斗以外に友達が出来た。

彼女の名前は箕面 香奈。

あたしとはタイプが違って本当に女の子らしい。

「おはよ」

あたしも笑う。

柔らかい、いい香りを香奈はいつも漂わせていて、いいなあって思う。

あたしには絶対に似合わない香りだな。