この想いを君に…

祥太郎と監督の池田さんの許可を貰ってガレージ内に入れて貰ったパパとあたしと知樹。

再び、祥太郎が走る番が近付いた。

ヘルメット越しに見える祥太郎の目は段々鋭く、集中力を増していた。

祥太郎からは疲れとかそういうものは微塵も感じられない。



本当のプロはこうなんだ…

あたしはまだまだ、この域にたどり着いていない。



祥太郎は第二ライダーと交代して元気よく出て行った。

ちょうど、レースが始まって4時間が経過しようとしていた。