「…光、辞めるなら一緒に大阪に帰ろう」

父親は光の肩をポン、っと叩いた。

その言葉や将来を心配する親の気持ちが光には痛い。

「…しばらく、考えさせて。
頭の中が混乱して、何をどうしたらいいのか、わからんねん」

光は両手で顔を覆った。