「わお…大丈夫?」

たまたま入って来た同じクラスの子達がリコに抱きついて号泣しているのを見て声を掛けてくれた。

あたしは頷くだけで何も言えない。

「…あんまり、軽々しくは言えないんだけど」

一人が口を開く。

「平野くんと門真さんっておじさん、姪っ子の仲なんでしょ?
だったら、いい機会じゃない」

「そうそう、門真さんみたいに笑顔の可愛い子にはきっとまたいい人が出来るよ!」

「遊び相手が欲しいなら、あたし達で良ければいつでも付き合うしね〜」

「うん、みんな、門真さんと仲良くなりたいから」

次々と掛けられる声にあたしは驚いて顔を上げた。