「祥太郎…」

あたしはこれでも走るペースも速くなったし、体力もついて来た。

なのに!

14才年上の祥太郎は。

更に速いし、何、あの余裕!!

さすがは…世界で戦ってきた人。

「…もう止めたい」

走りながらいつの間にか呟いていた。

「ウゲッ!」

背中に激痛が…

「…知樹ー!」

あたしは殴ってきた知樹に蹴りを入れた。

「黙って走れ!弱音を吐くな!」

知樹はそう言うとスピードを上げて祥太郎についていく。

あたしも…苦しいけど…

頑張って走る!!