この想いを君に…

「あなたの本当の父親…私の息子もバカだったけど…
あなたもそのバカに負けず劣らずのバカ!
どれだけ周りが心配したか…」

彩子ママの目から。

涙が零れた。

「どれだけそーちゃんと真由ちゃんがみんなに頭を下げていたか、わかる?
何やってるのよ、もっとしっかりしなさい!」

彩子ママはそう言ってあたしを抱きしめた。

「これっきりにしなさいよ?
みんなに迷惑をかけるのは!」

あたしはその胸に顔を埋めて頷いた。