この想いを君に…

「…早く入って。
みんな、待ってるから」

パパはそう言うと足早にリビングへ向かう。

悠斗はあたしの顔を見て頷くと手を力強く引っ張った。



「あ、むっちゃん〜!」

リビングに入ると、真っ先に飛び付いてきたのは。

普段憎まれ口ばかり叩く知樹だった。

「おかえり!」

泰樹も抱きついてくる。

「むっちゃん、朝帰りはダメだよ!」

桜はあたしの頬を引っ張る。

「ただいま、ごめん」

あたしは涙が出るのを我慢してると

「良かったな、補導されなくて」

祥太郎があたしの頭を撫でた。

「ごめん…」

「このアホォ〜!」

光さんもまた、あたしの頭をクシャクシャにした。

「ホントにごめん」