……。 「何ですか?……これ。」 私は草の茎のようなそれを、まじまじと見つめながら聞いた。 「えっ?知らねえの?サトウキビだよ。 疲労回復に即効性があるんだ」 専務はナイフで器用に皮を剥ぐと、その棒を私に差し出す。 「こうやってかじって、汁を楽しむんだよ」 専務がその棒をかじる姿が余りにも滑稽で、私は思わず吹き出した。 「猿みたい〜」 私がいつまでも笑い転げる姿を見て、専務は照れ臭そうな顔で言った。 「うん、少しは笑えるようになったか ここ最近、ずっと蝋人形みたいだったぞ」