……って思ったけど あえて言わなかった。 言ったって信じてくんないし、 お母さん、拓冶大好きだからなあ…。 どうしてあんな気に入っちゃったんだろ? やっぱりお父さんと似てるとか? いや、ありえない… 絶対に。 あたしはご飯も食べ終え、 部屋のベッドでごろごろしてた。 「あーあ、なんでみんな拓冶のこと言うんだろ?」 朋香なんて、あたしが聖馬のこと好きなの知ってるくせに。 拓冶だって、好きな子ぐらいいるよ。 うん、そうだよ! 明日聞いてみよっと…… そんなことを考えながら眠りについた。