「でも…っなんだよ?」 「うん。えっと…… もしかして、あたしのため?」 ちょっと遠慮がちに聞いてみた。 そしたら、 「ちげーから! 俺が遊びたかっただけ」 そう言ってそっぽを向いた。 でもあたしは分かってるよ。 あたしの為なんだよね。 そう思ったら凄く嬉しくなって、居ても立ってもいられなくなった。 「拓冶ありがとーっ!!」 あたしは拓冶に抱きついた。 「おっ、おい! いきなり何すんだよ」 そう言ってあたしを剥がした。