さっき会ったばかりの拓冶がいた。
「あー!!拓冶さんじゃないですか!
さっきはありがとうございました。
………てかどうしてここに?」
あたしは疑問に思ったのでたずねてみた。
「俺も同じクラスだから…」
相変わらずぶっきらぼうに言う。
「えっ!?そーなんですか?
そっかそっかぁ。
じゃあ仲良くしましょうね」
あたしは笑顔で言い、
拓冶の手を“ブンブン”と振った。
「あーもぅ!分かったから。
俺に敬語なんか使うな。
あと、拓冶でいいから」
“あれ?怒っちゃったかなあ?
うーん…。まあいいや。”
「分かったぁ!拓冶だね。
やったぁー友達できたぁー!!」
あたしは嬉しさのあまり
飛び跳ねて喜んだ。
あたしの様子に
拓冶はあっけらかんだ。
でも仕方ない。だって、
“友達ができたんだもんっ”
