「25でセーラーなんて…かなり“イタい子”だよぅ。」



「大丈夫だって!!なんなら、あたしのセーラー服貸したげるよっ!!」



「えっ…」



玲夏って、



まさか…



あたしはビールジョッキ片手に笑う玲夏を見つめながら目を見張った。



まさかの…



「コスプレ出来ちゃう人?」



「えっ…」



「…」



「…」



………



「んな、まさかっ!!ウチの学校がたまたまセーラー服だったから持ってるだけだって!!」



「そっか…」



そうだよ…ね。



数秒の沈黙の後、



大声で笑い飛ばした玲夏から視線を逸らしたあたしは、はぁ~っと大きなため息をついた。