「一体、いつもらったんですか?ってゆーか、親に会ったんですか?」

「引っ越す前の、実家に帰ったトキ。『タクをください』って♪」


しれっと言う結子さん。
そんな大事な事を!!
くださいって、俺犬じゃないんだから。
つーか、言うとしたらそれ俺のセリフでしょ?


「それで、親父たちは…?」


まさかとは思うけど…。

やっぱり…!?



「いいよ♪って。」


俺、犬決定!?




「早く行こ!!」

結子さんは、俺の手を掴み家を出た。



太陽が眩しいくらい輝いていて、雲一つないキレイな青空が広がっていた。



指輪編 fin.