なぜそうなる! やりたくねぇっつーの! 睨んでみるものの、前を向いたまま。 こいつ。 『おぉ〜!!』 『いーじゃん!』 次々と歓声が上がり、嫌がる俺なんか無視されて、 候補に決定してしまった。 「プリンセス役が西塔奈々美さんだったらいいなぁ?」 振り返った尚樹が、嫌味ったらしく言ったからやっと気付いた。 お前。 それ目当てだったのか!! .