幕が開き、少し経った頃。 私の心臓は爆発しそうだった。 もうすぐ、舞踏会。 私の出番まであと少し。 あと少しで、優斗に会える。 優斗のことを考えると泣きそうになる。 胸が締め付けられて、キューってする。 体全体が、『優斗が好き』って叫んでる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・ ダンス曲が始まって、私はゆっくりと表舞台へ歩き始めた。 私が出た瞬間、曲は止まり皆はストップモーション。 そして、私とあいつにだけライトが当たる。 「・・・・・・」 やっと、 やっと逢えた。 .