会議室の中に入ると、本番が近いせいなのか、 皆落ち着かない様子だった。 優斗は・・・まだ、か。 自然と優斗を探してしまっている自分がいて、嫌になる。 邪念を払うためにも台本を広げ、書き込んだ所を見直していた。 『あ、来た!』 『おはよう!』 廊下にいる子が騒ぎだし、声が響く。 『・・・もう放課後だろ。』 その声に、胸が締め付けられる。 .