一度きりの僕の物語
主役は僕と君

一度きりの君の物語
主役は君
僕は脇役


不思議だな






僕はただの脇役

しつこくせまってくるだけの厄介者


やっぱり不思議だな



僕は僕なのに

君の僕は

僕にとっての僕じゃなくて



君は君で

僕にとっての君は大切なのに

君にとっての僕はそうじゃなくて






世界中の人達みんな

それぞれ一度きりの物語を

思うがままに

ある人は不自由に演じて

僕は不器用に演じて

誰もがたくさんの作品に出てるのに

全く違う役なんかして





まぁでも

世界的にみても

僕の演技力は
何か賞もらえるんじゃないかなってくらい

たくさんの人の名脇役演じてます


今日もどこかで


この才能がいつか世界に認められたら

その時は

君の物語の助演男優賞でもくれないかな


なんてね

君が出会った数え切れない人の中で
名前だけでも刻みたいよ