「レン?」 その名前を呼んでみると、あたしの声を遙かに上回る声で、 「RIKKAだあーっ!!」 って叫んで部屋の中に飛び込んできた。 「え? ちょ、レンっ?」 その勢いはひょっとして……? 女性職員さんふたりがその空気を読んで、避けるものだから、 レンは両手を広げて一直線にあたしの元にやってきて、あたしは思いっきり抱きしめられてしまった。