「おーーーい!しーぶーさーきー!!!!!」



朝の通学路

俺を呼び止めたのはきっと隆平

朝からあんなテンション高いんはあいつぐらいやろ



ふりむいたら・・・やっぱり

隆平やった



「おはよ朝からまたテンション高いなあ」

「逆に渋咲はcoolやなあ」

「どーも」



一緒にいろんな話をしながら歩いていた

やけどこいつはさっきから歩いている人たちの中から

誰かを探してるみたいやった



「おらんか・・・」

「おーん・・・おらんみたいや」

「そうか・・・笑」



今は笑いをこらえるので精一杯や!

こいつほんま一生懸命探しとるなあ



「そーんなに夢木が好きなんや」

「でも・・・おらんねんなあ」

「昨日告白されとったで」

「ふーん・・・って嘘!!!!!」

「断わっとったけど」

「よかった・・・」

「せやな・・・笑」

「何笑ってんねん」

「べつにー」




隆平は少し頬を膨らますけど

また回りをきょろきょろみわたして夢木を探す



「おらんか・・・」

「おらんみたいや」

「笑」