「…お前、あいつに近づくなよ」 『…え?』 それだけ言って楓華を出来るだけスタッフがいるところまで連れて行った。 その日、撮影を終えて、少しだけ家に帰る時間があったから、楓華を家に送って、金屋さんに電話をかけた。 “…はい?” 金屋さん独特の低くて落ち着いた声が聞こえた。 「金屋さん? 金屋さん‥‥葛城孝哉知ってますか?」 “…葛城孝哉? あぁ、会った事はないが、名前は知ってる。 そいつがどうかしたのか?” 「あいつに…頭来る事言われた…っ。 特に楓華の事」