今日も一人勉強していると、俺に近付いてくる奴がいた。 高野だ。 最近いつも厳しい表情をしていたのに、なんだか今日は妙に嬉しそうだ。 「おう、西原。」 軽快な声でそう言われると、俺も勉強していた手を止めざるをえない。