「そういえば、今回のテーマ知ってる?」


「え、何?」


「“完璧”なものはないって言いたいらしいよ」


「なんじゃそれ」


「そういうのは、

空間や時間や、人の持つ価値観に左右されるから、

存在しないって主張らしいよ。


どんなに完璧に見えても、時代が変われば完璧じゃないし、

場所が変われば、完璧どころかもっとも完璧から遠いものになるとか」


「は?意味不明。

なんか、追加せずに終わった方が良かったんじゃない?」


「あはは。

かわいそうだからそういう感想は、胸にしまっておきなよ」


「そっか、そりゃ失礼!」


「あははは!」