ケータイ小説は簡単なようで、難しい。
一般の小説とは違い、さまざまな読者の声が生で聞こえてしまうからだ。
苦労して書き上げた小説を褒められれば嬉しいが、
読者がつかなかったり、減ったりすることも多い。
イマドキのものを書くと、イマドキでない読者には不評で、
イマドキでないものを書くと、イマドキの読者には不評だったりする。
読者の意見をきくのはいいが、
それにばかり囚われていては、自分を見失う。
なかなかもって、精神力を試されるのではないかと思う。
しっかりと“自分”を持っていないと、
濁流に飲み込まれて、ネット内で嘘の人格を造りかねない。


