それから30年。 私は今や80歳。 年々いう事をいかなくなる体と戦いながらも、 住みいい社会を目指し、汗水流して働いている。 ゴミ拾いから始まった運動は、 医療費の無償化、 年金の増額、 深夜営業の店の禁止、 犯罪者の追放、 自給自足の推進など、 いまや、国中のありとあらゆる方針に広がっている。 その結果、 果実は着実に実を結び、豊かな社会を取り戻しつつある。 穏やかな日常。 それらが社会に根ざし始めたのだ。