私は、NPOを設立し、 完璧な社会を目指すことに専念した。 妻には離婚され、子どもたちは離れていったが、 私はあきらめなかった。 いつかきっとわかってくれるはずだ。 そう信じていたから。 できることからこつこつと。 そう思い、まずは道端のゴミ拾いから始めた。 最初は小さな種だった。 毎日毎日、撒き続け、 荒れ野が田畑に変わるよう祈りながら、 雨の日も風の日も、休むことなく努力し続けた。