最初は期待半分、不信が半分といった表情をしていた彼らが、 徐々に私に心酔していく。 顔が紅潮し、私の話に熱心に聴き入るようになる。 何度も頷き、瞳がらんらんと輝いてくる。 この瞬間が最高だ。 これほど社会に貢献していることを実感できることは、 他にあるまい。 完璧な刑務所を作ったかいがあるというものだ。