食物は、ほとんどが島での自給自足。
もちろん囚人たち自らが栽培している。
肉は食えないが、野菜中心の食生活は健康的で、
体を壊す者もめったにない。
本土と行き来するときはヘリコプターを使用する。
もちろん、厳戒態勢をしいて、
それらが囚人たちに乗っ取られないように細心の注意を払っている。
この刑務所が稼動してから30年。
建物の老朽が進んでいるため、立替を検討中だ。
ちなみに、この30年間で、ただの一度も脱走を試みたものはいない。
失敗ではなく、計画を立てるものさえ現れることもない。
この島に着いた瞬間、
脱走しようなどという気さえおきなくなるからだ。


