夕日を背に、俺たちはしばし黙り込んだ。 「私、そろそろ帰らなきゃ」 「え、もう?」 「うん。そろそろ家の人が戻ってきちゃう。 私がいないと心配するから」 マリアンヌが俺に背を向けた瞬間、 俺の心臓がぎゅっと握りつぶされるような痛みを感じた。 「待てよ!」 俺は思わず彼女の進行方向に立ちふさがる。 「明日も、明日も来いよ。 もっとうまいもの、食わせてやるからさ」 俺は、俯いて鳴きそうな声を出した。 「ケン・・・」