「なんで? だって、あんたのお父さん、 テレビや雑誌でも、 ケータイ小説のこと馬鹿にしてるじゃん! あんな低俗な、とかってさ」 「なんかね、 最初は本当にそう思ってたみたいよ。 批判するために、 読まなきゃいけなくなって、 いやいや読んでたんだよ。 そしたら」 「そしたら?」 「はまっちゃったんだよ」 「うそっ!」 「ほんと。 で、前衛的な、 ケータイ小説目指し始めちゃってさ! あ、この話は、内緒ね!」