それからしばらくして、 私は床の上に沢山の小さな黒い粒を見つけた。 なにやら床の上に長い筋を描いている。 こんな汚れ、いつの間に? 目の悪い私は、その汚れに思い切り顔を近づけて、 盛大な悲鳴を上げた。 それは、ありの集団だった。 どういうわけか、 リビングの床の上を、 我が物顔でありの集団が歩いているのだ。 私は、怒りに震えて、 殺虫剤をばらまいた。 私の完璧な家を汚すなんて、 信じられない!!