私は取り付かれたように、

大勢の人々に、私の好きなものを尋ねた。

しかし、

彼らはみな、一様に、

自分の好きなものを答えるだけで、

ちっとも私の好きなものを

教えてはくれない。


ああ、

私は、一体、どうすればいいの?




その時、一本の電話が鳴り響いた。