そうだ、友達なら、
きっと私の好きなものが分かるはずだ。
今度は、友人に相談した。
「私、何が好きなのかよく分からなくなったの」
友人は、大笑いして返事をした。
「何言ってるの!
あなたが好きなのは、
テニス、パスタ、それに、さとピ~でしょ!
さとピ~のコンサートも一緒に行ったじゃない!」
確かに友人は、今も、さとピ~のコンサートに
通い続けており、
その関係で、遠い地域に住んでいる人や、
とても若いお友達などが
たくさんいる。
友人の言葉に、私は自分の心に問うてみた。
そうだったかしら。
私は、そんなものが好きだった?
・・・・・・・。
違う、
それは、彼女の好きなものであって、
私の好きなものではない。


