%完璧なケータイ小説%


こうしてそつのない相槌を駆使して、

私の学生時代は、何の問題もなく

ふつーの日々が過ぎ去っていった。

そう、

このもっとも退屈で、

もっとも大切な

ふつーの生活が。


学校を卒業してふつーに就職してからは、

この相槌というものが、

さらに重要性を増していった。


私は、小さな会社の事務員として就職したが、

上司のくだらない親父ギャグをさらりとかわし、

婚期を逃したお局様の嫌味もするりとすりぬけ、

話の合わない数少ない同期ともうまくやっていった。