“この少年にはそれすらないのではないか” 検査をしたわけではないが、 直感的にそう思った。 人間の体と言うものは、 実に素晴らしいつくりをしていて、 生まれたときに持っている多くの能力を、 成長の段階で失っていく。 それは、 その人間が生きていくには “不必要”と判断されたもので、 例えば日本人が英語のRが聞き取れないのは 発達の段階でその能力を失うからだ。 もしも--。 もしも、血液にも、それと同じことが言えたなら--。