私はだんだんいらだってきた。

私の作ったシステムの恩恵を受けて、

市役所の職員の仕事は

格段に減ったはずだった。

今までは、手作業でやっていた仕事が

全てオンラインで済む。

こうやって、

わざわざ市役所までやってくるのは、

携帯電話の再発行を求めるものくらいだ。


後ろのほうの机で、

のんびりとコーヒーを飲んでいる職員を見て、

私はついに切れた。


「いいかげんにしろ!!

お前たちは誰のおかげで

こんないい生活をさせてもらえてると思ってるんだ!!」