%完璧なケータイ小説%


「では、身分証はお持ちですか?」


「身分証だと?

だから、それは私の携帯に入っている。

免許証も、保険証も、パスポートもだ。」


「では、ご自宅の電話番号は?」


「家に固定電話はない。

皆携帯で連絡を取っている。」


「では、

あなたの身分を証明できる人と連絡を取りましょう。

どなたかいらっしゃいますか?」


「もちろんたくさんいる。

だが、連絡先が分からないんだ。

全て携帯に入っている。」


「う~ん。それは困りましたね。」