市役所に入ると、 携帯再交付の受付に直行する。 職員がすぐに応対してくれた。 早く、私の携帯機能を止めないと、 本物の物忘れの相手が 勝手に色々な支払いを してしまうかもしれない。 かなりの年収や貯蓄のある私は、 携帯で支払える限度額も、 かなりな高額だった。 「それで、病院の方では、 どうなったのですか?」 「どうもこうもない。 らちがあかないので、 こうして再交付の申請に来たのだ。 早くもとの携帯を使用停止して、 新しい携帯を交付してくれ。」