%完璧なケータイ小説%


思わず逃げ出してしまったが、

すぐにそんな必要はなかったと気づいた。

警察が来れば、

自分の身元が証明される。

そうすれば、

携帯を取り違えたことを説明して、

自分の携帯を取り戻してもらえたのに。


しかし、

他人の携帯を使用した私は、

もしも警察に捕まれば、

犯罪者とみなされてしまうかもしれない。


やはり、逃げて正解だったのだ。


私はすぐに思い直した。

自分の経歴に傷がつかず、

ほっとした。