「いや、 これは、私の携帯ではなくて」 説明しようとしたが、 話が長くなる。 バスの乗客は、 私と運転手のやり取りを 早くしろと責めるような目で 見つめていた。 仕方ない。 この持ち主には、 後でお金を返そう。 私は自分の手にある他人の携帯を バスの支払い端末にかざした。 と・・・。