すると、受付の女性ではなく、 その上司らしい男が 私に話しかけてきた。 「あの、まことに申し訳ありませんが、 年金番号を覚えておられますか?」 「は?何を言っている! それは私の携帯を見れば分かる。 早く私の携帯を返せ」 「では、保険証の番号は?」 「そんなもの、分かるわけがないだろう! いいかげんにしないと、 警察に訴えるぞ!」