%完璧なケータイ小説%


「実にすばらしい!

特に、あの大作は、

本当に、筆舌に尽くしがたい

ほどの、名作ですな!」

辛口で有名なはずの

美術評論家が、

まるで、

砂糖を入れすぎたココア

のように、

甘い言葉を口にする。

それもそのはずだ。

あの作品を前に、

辛口批評など、

できるわけがないのだ。