突如突き放された。


「なんだよ。お前・・・それでいのかよ?」


「な・・なに?」


高瀬が頭を抱えてうなだれた。


「どうして分からないんだよ。」


状況が・・・


つかめない・・・



「見ただろ?あんな壁の穴そのままにしといて

普通の女がどう思う?ありえないだろ?」


分からない・・・


高瀬、何が言いたいの?


「あのままにして置いたのはお前を忘れないためだよ。

そしていつか必ず取り戻すって・・・。」


「はあ?」


我ながらすっとんきょうな声がでてしまった。



マジですか・・・



「結婚したい人って?」


「だから・・・お前だよ。」


「高瀬のこと眼中にない人って?」


「だから、お前だって!」


えーーーーーーーーーー!!!!!