「本当にー?!」 なぜか、あたしの返事を聞いて喜んでる男の子。 目の前の小学2年生の樹は、優しく微笑みかけてきた。 ────春。 水面に浮かぶ花びら。 あたしが初めて、樹に告白されたのは大きくて綺麗な桜の木の下。 今は、もうないけど。 あの桜の木は、きっとあたしたちを見守ってくれてたんだ。 こうしてまた、あたしたちが再会できるように。 .