「ねぇねぇ、そーいえばさ」 由奈が机に頬杖をついたまま話かけてくる。 「あのペンダントって」 そうそう、ペンダント。 あの、あたしが懸命に持ち主を探していたペンダント。 「結局持ち主見つかったわけ?」 それがさあ〜。 あたし、自分が情けなくて。 「ねぇ、ゆめ聞いてる?」 樹に聞いたり、 思い出したりして、 持ち主がやっと見つかったんだ。 「その持ち主、あたしだったみたいなんだよね」 .