ゼリーにプリン。


ヨーグルト。


たくさんあった。


「先生、買ってきてくれたの?」


「何がいいかわかんなかったから」


そう言って、照れたように笑った。


「パイナップルがいいな」


「ん」


先生はフルーツのパックを開けて、プラスチックのフォークにパイナップルを刺してくれた。


「冷たくて気持ちいい」


「そっか」


パイナップルの甘くて酸っぱい汁が、渇いたのどを潤した。


5つぐらい食べて、ごちそうさまをした。


「薬飲んで寝たら、少しは楽になるから」


そう言って、錠剤の薬を私に渡す先生。