「おはよう。こんな朝早くすげーな!」


荷物を置いてボールを手にとる



「最後の試合だからね・・・できるだけ練習してみんなの役に立ちたいの!」



「この学校のバスケ部はあんま強くないけどおまえがいれば少しはいいところまでいけるかもな!」



「そうだといいんだけどね。男バスと女バスどっちも県大いけるといいね」



「あぁ。」



なんだかさっきまでむしゃくしゃしてたけど
こいつと話してたら少し和らいだ



「昨日あれから美海ちゃんと仲直りできたの?」



心配そうに尋ねてくる田中空
そんな顔を見たらなんだか申し訳なくなった


「あ~、もっと怒らせしちまったよ・・・でも昨日のはあいつも悪い!」



「そんなこと言ってないでさ、早く仲直りしないと!もう少しで大会だよ?この状態じゃ試合に集中できないぞ」