「ちっ…遅かった…。」 俺は病室のドアを閉める。 病室にはもぅ浅沼の姿はなかった。 そういや吉太郎が姫がやられたって…。 窓の外を見た。 芝生に姫が倒れている。 「姫!」 俺は姫のもとに駆け寄った。 「ちぃが…ちぃが…っ!!」 血まみれの姫が俺にすがりつき訴える。 「奴はどこに!?」 その問いかけに姫は固まった。 いや、俺の後ろを見て固まっている。